むかしむかし、あるところに、
お爺さんとお婆さんとメジェド様が住んでいました。
ある日の事、
お爺さんは山へ伐採に、お婆さんは川へ洗濯に行っていました。
お婆さんが洗濯をしていると、
川上から物凄い勢いで、いけ好かない桃が流れて来ました。
そのいけ好かない桃が、とても美味しそうだったのでお婆さんは桃を確保してご自宅へ持ち帰りました。
その夜…
お爺さんが帰宅すると、
お婆さんが一心不乱に桃を食べていました。
そしてその、いけ好かない桃から、元気な赤ん坊が飛び出したのです。
赤ん坊は女の子だったので、ピーチ姫と名づけようとお爺さんは主張したのですが、悪い鬼に拉致されかねないネーミングだという事で却下。
桃から産まれたので「桃太郎」という安直な名前をつけて育てました。
歳月は矢の如く流れ、桃太郎はすくすくと育っていきました。