幅広く使える心理効果⑥:バーナム効果
誰にでも当てはまる内容で勘違いを起こさせる
前回たまたま「悪徳業者から学べる心理効果とJavascript」という記事を書いた時にバーナム効果という単語を出しました。
という事でバーナム効果って何なの?という事も書いておきます。
占い師のコールドリーディングの手法の中で使われている事で有名な心理効果ですよね。
バーナム効果とは!?
バーナム効果(バーナムこうか、英: Barnum effect)とは、
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格なものだと捉えてしまう心理学の現象。
1956年にアメリカ合衆国の心理学者、ポール・ミール(P.E.Meehl)が、興行師 P・T・バーナムの "we've got something for everyone"(誰にでも当てはまる要点というものがある)という言葉に因んで名付けた。アメリカの心理学者バートラム・フォア(en:Bertram Forer)の名をとってフォアラー効果(Forer effect)ともいう。
被験者に何らかの心理検査を実施し、その検査結果を無視して事前に被験者とは無関係に用意した「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは快活に振舞っていても心の中で不安を抱えている事があります」といった診断を被験者に与えた場合、被験者の多くが自分の診断は適切なものだと感じてしまうが、この現象を「バーナム効果」と呼んでいる。
Wikipedia
要約すると「誰にでも当てはまる事」を「あなたはこうですね?」と言うとあたかも自分の事を言われているように感じてしまう効果です。
物凄くアホっぽい例を挙げると…
みーたむあなたは人間ですね?
うりぼぅど…どうして分かったんだ!?
(この占い師は当たる!)
と言うような感じです。
ただし、「こんなの誰にでも当てはまるじゃん」と思わせないように、
事前に心理テストをしたり、占いの特別な儀式等で雰囲気を強化する事で
より信じ込ませることができるという訳です。
血液型占い
血液型によって見られる性格の傾向なんてバーナム効果の代表的なものなんですけど、
A型は几帳面だと思い込んでいる人がワタクシがA型だと聞いた時
むこりんはっ!?そんなバカな?
あれおかしいな?
という反応をします。はい今のところ100%します(笑)
ワタクシに几帳面なところが皆無に等しいのが原因でしょうね…\(^o^)/
チラシやバナーにこの心理効果は使えますか?
バーナム効果を敢えて使うとすれば、質問→回答→販売という流れが一般的です。
チラシの場合
- 10項目程度の簡単な質問を用意する
- 回答結果欄に誰にでも当てはまる回答とオススメの商品を掲載
※全回答を見る事が出来るので、回答結果を全て同じにしてはいけません(笑)
バナー広告の場合
- 10項目程度の簡単な質問フォームを用意
- 回答結果ページに誰にでも当てはまる回答とオススメの商品を掲載
サプリメントとかの販売ページで良く見る気がしますね。
キャッチコピーに使うには?
キャッチコピーにバーナム効果を使おうと思うとカクテルパーティ効果と被りますね。
育毛剤を売ろうと思ったら…
「最近抜け毛が増えてきた…もしかしてヤバイかも!?」
考え方はこういう事なので、カクテルパーティ効果を押さえておけば、あえてバーナム効果を考える必要もないのかなと思います。
終わり
オマケ「占いは当たるのか!?」
とびぃバーナム効果は分かったんっスけど本物の占い師もいるっスよ!!
だって何も教えてないのに最近不倫したとか当てたんっスもん!!
って占いを信じている人は良く言いますよね。
とっつぁんお前みたいな素人にバレるようなテクでプロの占い師なんかできねーよ!
(コイツ不倫してたのかYO!)
というセリフをのど元で我慢して「あ、そうなの凄いねぇ」というのが大人の対応なんでしょう。
知らない事には気が付かない
「何も教えていないのに当てた!」
という言葉に似たような言葉をパソコンのサポートをしている時によく聞きました。
「何もしていないのに動かなくなった!」
と言うものです(笑)
以前の会社で扱っていたサービスの中に「IEじゃないと動作しないサービス」がありました。
「何もしていないのに動かなくなった」というお客様のPCを見てみると、規定のブラウザがGoogle Chromeになっていました。
その時の原因は
フリーのウィルス対策ソフトAvastをインストールした時に、
こっそりついてる「Google Chromeも同時にインストール」というチェックマークに気づかずインストールして
そのまま既定のブラウザにしてしまっていたというオチでした。
しかも後から聞いても「そんなものインストールした覚えもない」というのです\(^o^)/
コールドリーディング
コールドリーディングという話術があります。
コールド・リーディング(Cold reading)とは話術の一つ。
外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術である。
「コールド」とは「事前の準備なしで」、「リーディング」とは「相手の心を読みとる」という意味である。
Wikipedia
みーたむ最近大切な人を失いましたね?
とびぃなんでわかったんっスか!?彼女と別れたんっスよ!
みーたむ(なるほど、彼女と別れたのか…)
こんな会話で「何も言ってないのに当てた」と言う人はさすがにいないと思いますが、
「最近」という「曖昧な期間」に「大切な人を失う」という離婚なのか死別なのか彼氏と別れたのか微妙な質問に対して
「彼女と別れた」と自ら吐いてしまっています…
実はこれがペットの猫が死んでしまった…
なんて「人じゃない」というニアミスがあったとしても
少々の事は外れた事にならないのです。
占いは当たらないのか?
こんな事を言っていると結構勘違いされるんですけど、ワタクシは占いは結構当たると思ってます。
むこりんはっ?とっつぁんが占い信じてるとかウソでしょ!?
といってもタロットカードだとか占星術だとかそういうロマンティックなものは信じていませんが、
プロの占い師なら似たような客を何人も見ているはずです。
自分に似たような人がどうなっていくかを知っているはずです。
過去に誰にでも当てはまる事があるのなら、未来にも誰にでも当てはまる事もあるでしょう。
そこに何となくプラスになりそうなアドバイスで背中を押す事は出来るハズで
アドバイスを聞いた後どうなるかは結局その人次第、
良い方向に進めば「あの占い師は凄い」となり
悪い方向に進めば「またアドバイスをもらいにいこう」となるのです。
まぁ失恋程度の悩みなら復縁できても良し、吹っ切る事が出来ても良し
結局占いに頼ろうが頼るまいが自分で良いと思う方向を選んで生きて行くのが人間です。
人は一人で勝手に助かるだけなのだから…
むこりん(コイツこれが言いたかっただけだわ…)
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