幅広く使える心理効果②:フォールス・コンセンサス効果(偽の合意効果)

2015年12月28日
とっつぁん
心理
この記事は 3 分くらいで読めると思います
君もそう思うだろ?そうだろう?
君もそう思うだろ?そうだろう?

自分の意見は多数派に違いないと思ってませんか?

君もそう思うだろ?そうだろう?

君もそう思うだろ?そうだろう?

フォールス・コンセンサス効果という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

Wikipediaには偽の合意効果という項目で掲載されていました。

(実はワタクシWikipedia見るまで「にせの」と読んでました…orz)

偽の合意効果(ぎのごういこうか、英: False consensus effect、総意誤認効果とも)とは、人が自分の考え方を他の人に投影する傾向である。つまり、人は他の人々も自分と同じように考えていると見なしたがる。

この推定された相関には統計的確証はないが、存在しない合意があるかのように感じさせる。

人々は自分の意見・信念・好みが実際よりも一般大衆と同じだと思い込む傾向がある。 このバイアスはグループで議論したときによく発生し、そのグループの総意はもっと大きな集団での一般的考え方と同じだと考えることが多い。

グループのメンバーが外部の人間とそのことについて議論する機会がない場合、そのように信じ込む傾向が強くなる。 さらにこれの拡張として、そのような合意が存在しない証拠を突きつけられたとき、人は合意しない人が何か間違っている(勘違いしている、よく知らないで意見を言っている)と見なすことが多い。

この認知バイアスには単一の原因は存在しない。根底にある要因として、利用可能性ヒューリスティックと自己奉仕バイアスがあるのではないかと言われている。

Wikipedia

つまり、原因はよく分からないけれど、「自分の考えは多数派だよね。」と思い込んでしまう心理効果です。

フォールス・コンセンサス効果の例

年賀状なんていまどき誰も出さないでしょう?

はい、今ちょうど年賀状の季節ですのでこういう事を思ってる人もいるかと思います。

逆に、

一般常識があれば年賀状は普通だすでしょ?

と考えている人もいるんじゃないでしょうか。


年賀状を出す人は年々減っていると聞きます。虚礼廃止という考え方のもと、年賀状を廃止している企業も多いそうです。

(もちろん出してはダメという事ではないですが、そんな企業でわざわざ上司や同僚に年賀状を出したらむしろ迷惑かも知れませんね…)

年賀状、出す予定がある人は5割強、平均枚数は40通近く(2015年)(最新)だそうです。

 

予想通りですが、全体的には出す割合が5割強ですが年配の方は出す割合が高く、若者は出さない割合が高いですね。

このアーティストいい曲かくよね~!みんな聞けば好きになる!

どのアーティストも好きな人もいれば嫌いな人も当然います。

歳の差カップルは若い方が聞く音楽が「昔どこかで似たメロディを聴いたことがある」と素直に共感出来ない事があるそうです。

このアーティストアンチしかいないよね!

ファンもいっぱいいるから売れてきたわけで

嫌いな人しかいないアーティストが当然売れるわけないんです…

フォールス・コンセンサス効果を広告心理に使うには?

商品を買おうかどうしようか悩んでいる人に向けた最後の後押しとして使われることが多いです。

よくある使い方はチラシやランディングページ(宣伝用のWEBページ)のレビュー・体験談です。

フォールス・コンセンサス効果の例

育毛剤のランディングページ

例えば育毛剤を買おうと思ってインターネットをしている男性がいるとします。

広告ページを読んで「ふむふむ、なかなか効果がありそうだぞ?でもちょっと高いなぁ、本当に効かなかったら損だよなぁ…」等と思いつつページを読んでいくと、

  • 購入悩んでましたけど買って正解!毎日使っているうちに少しずつですが効果を感じて来ました!
  • ちょっと高いかな?と思ったけどそれだけの効果がありました!今はこれ以外考えられません!

等と言うレビューが目に入ってくると、「そうか、やっぱり効果があるんだな!」と購入ボタンをクリックするのであった。

そういうランディングページって怪しくない?

怪しいです。ワタクシもそう思います。きっとみんなも怪しいと思っているに違いないです!(あっ…)

「おいおいそんなページに引っかからねーよ!」

「普通その商品買うなら販売会社のランディングページ以外のレビューも見るだろ!」

と思った方は既にインターネット上級者なのかもしれません。