Photoshopで半笑いを笑顔に変える方法
「本音の顔」と「よそ行きの顔」
今回はPhotoshopでよくやる加工をご紹介。
プロのモデルや写真家の方が撮った写真ばかりを扱えるなら、あまりこういう事は起こらないのですが、
ホームページやチラシの制作にあたって、使用する人物の写真がどうも笑えていない事があります。
特にモデルの方が素人の場合はとてもよくある事です。カメラの前で笑顔を持続させられないのです。
そういう時にPhotoshopの加工で何とか違和感のない笑顔にしてしまおう、というやり方をご紹介いたします。
この方法で全ての写真が何とかなる訳ではありませんが、割と使える事が多いです。
左の顔と右の顔
人間ってだいたいほとんどの人の顔が左右非対称になってますよね。当然左右対称の方が顔が整ってると言えるでしょう…
顔の左半分はプライベートな顔、右半分はパブリック(社会的)な顔と言われています。
左脳と右脳が関係しているらしいのですが、その辺りの詳しい事はこのブログには関係ないので割愛(笑)
顔の左半分には表情が出やすく右半分には表情が出にくいと言われています。
もちろん逆の人もいますけどね。
実際に加工してみる
右と左を比べてみる
クライアントから頂いた写真を使う訳にもいかないので、素材から良い感じの写真を探しているのですが、さすがにプロの撮った写真だけあってなかなか良い笑顔ばかりだ(笑)
という訳で以下の女子高生の写真を笑顔にします。
まぁこの写真ならそんな加工するまでもなく全然良い表情なんですけどね(笑)
ひとまずどういう写真なのかをご説明、
顔の左半分
良い笑顔だ、マクドナルドの店員がこんな笑顔ならスマイルにお金を払っても良いかもしれない!
顔の右半分
おわかりいただけただろうか…?(某心霊ドキュメンタリー風)
右半分は左半分に比べて笑顔になりきれていないですよね?
あ、でも本音の顔が左半分って事なので、左が笑顔のこの子は良い子なのでしょう(笑)
笑顔で上書き
さて、こういう場合にどうしたら笑顔になるのかっていうと、笑顔の方の顔を笑顔じゃない方に反転して上書きします。
笑顔の口元をコピーして貼り付け
今回の写真は口元だけで十分かな?ということで口元をコピーします。
選択範囲を作る
パスでなぞって選択範囲を作ってもいいし、フリーハンドで選択してもいいです。
ワタクシは多角形選択ツールで選択してます。
コピーして貼り付け
選択範囲を作ったらCtrl+CでコピーしてCtrl+Vで貼り付けします。
するとすぐ上のレイヤーに口元の部分が貼付されます。
反転して右半分の口元に合うように移動
コピペした左の口元を反転させます。
Ctrl+Tで自由変形させて右クリックメニューの水平方向に反転で反転させ、顔の角度に合うように回転させます。
トーン調整
左と右とで光具合が違う場合に、トーン調整が必要になります。
Ctrl+Mでトーンカーブを表示。
RGBモードで編集しているので、チャンネルRGBのカーブを上げると明るく、下げると暗くなります。
CMYKモードの場合はカーブが逆になるイメージです。
周りをぼかす
貼り付けた口元と他の肌に区切りがあってはいけないので、周りをぼかして調整します。
ぼかすやり方も色々あるのですが、消しゴムツールの区切りをぼかしたブラシで目立つ部分を消していくのもアリですし、選択範囲の境界線をぼかして削除するのもアリです。
出来上がり
いかがでしょうか?
え?あんまり分からない?(笑)
そうですね、こういう加工していてクライアントから気づかれたことは無い気がします \(^o^)/
before after
比べてみるとこんな感じ。
どうでしょう?笑顔が20%増しくらいになっている事がお分かりいただけたであろうか…
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