チラシ・広告の反応率を考える⑦:エピソード記憶
思い出を利用しよう
岡山でホームページ制作にいそしんでいるとっつぁんでございます。
案外WEBデザイナーという業種はデザイン以外の事を考える経験はないのですが、キャッチコピーとかCMの絵コンテをクライアントがどうすべきか悩んでる時に相談されることもあります。
そういう時に「ただ何となくフィーリングで」ではなく、「こういう心理効果があるから」というしっかりとした理由を持って提案出来ればお互い有意義に話が出来ますよね。
エピソード記憶とは
今回はエピソード記憶についてです。
エピソード記憶(エピソードきおく、episodic memory)とは、宣言的記憶の一部であり、イベント(事象)の記憶である。
エピソード記憶には、時間や場所、そのときの感情が含まれる(感情は記憶の質に影響する)。
自伝的記憶はエピソード記憶の一部である。エピソード記憶は意味記憶(事実と概念に関する記憶)と相互に関連している。エピソード記憶は物語にたとえることができる(Tulving, 1972)。
Wikipedia
要約すると、
何かを覚える時に思い出に紐付けて覚えた方が覚えやすい
というような感じです。
例えばCMを作成する時に、単純に商品を売り込む内容のCMを作成するのではなく、お客さんが経験した事のありそうなストーリーを絡めた内容のCMを作る方が印象に残る、といった具合。
エピソード記憶を利用したマーケティング例
蚊取り線香
例えば蚊取り線香のCMで花火が上がっているものや、浴衣で夏祭りのシーンのCMなどをよく見ます。
花火と蚊取り線香は実際は何にも関係ないですが、夏と言えば花火、花火と言えば「蚊取り線香のCM」と連想させる狙いです。
キットカットのCM
有名なCMではキットカットと受験の組み合わせです。
受験とチョコレートは全然関係ないですが、エピソード記憶により、「受験と言えばキットカット」、と印象付ける事に成功しています。
チラシやバナー広告でこれを利用しようと思うと、キャッチコピーに利用するというのがほとんどだと思いますので、カクテルパーティ効果と被る部分もありますが、
テレビCM・YoutubeのTrueview広告やセールスレターのようなランディングページを作成する場合は利用しやすい心理効果なのではないでしょうか?
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